信州・小川村あったかおやきプロジェクトが、東日本大震災で被災した東松島市の応援活動を始めて以来今日まで、陰で支援していただいた神戸の深田夫妻を訪ねた。メンバーの感謝の気持ちを伝えるためと、たった一人で山のハイキングコースを黙々と整備している深田さんの仕事ぶりを見てみたいと思ったからである。深田さんは「えっちゃん」という筋モダン焼きの店主である。店は阪神淡路大震災で全壊して復活した。13年ほど前から営業は週の半分にして、それ以外の日は朝早くから山に出かけるようになった。深田さんは神戸の「木を植える男」である。

手すり、石段も深田さんの作である。

手すりはニセアカシアの倒木で作られているが、釘は一本も使わず石などを利用して堅固な造形物に仕上げている。

崩れやすい谷側にはやはりニセアカシヤの倒木を据えているが、これも強固である。

石はベンチ代わり。崩れやすい部分にはニセアカシアの倒木を使い、土石の崩壊を防いでいる。

歩きやすいように石も埋めてある。

倒木で階段を作っている。

石のベンチ。何百キロの石も一人で運んだ。

この休憩所も一人で築いた。深田さんお気に入りの場所だ。

七兵衛山の頂上付近のお休み処だ。この材料は6~700メートルも離れて下方から運んだ。

見晴らし台にもベンチが作られた。

見晴らし良好。