WEB記事より
励ましのお返し「共に元気に」 小川村に東松島市図書館から寄せ書き
04月18日(土)
宮城県東松島市の住民などから小川村へ寄せられたメッセージ=小川村役場
東日本大震災で被災した宮城県東松島市の東松島市図書館から、昨年11月の県北部を震源とする地震で被害を受けた長野県上水内郡小川村に、激励の寄せ書きが届いた。震災の被災地支援をしている村民有志でつくる「信州・小川村あったかおやきプロジェクト」が同市へ贈った寄付金が、同館の書籍購入に使われた縁。寄せ書きした白い布が村役場に飾られている。
同プロジェクトは、東日本大震災の発生後、東松島市の支援を始め、仮設住宅や避難所などでおやきを振る舞ったり、村内の小中学生による「信州おがわ太鼓『美桜里(みおり)』」を連れて仮設住宅を訪ね、演奏を披露したりしてきた。
2013年から、東松島市を支援するコンサートも村内で開催。プロジェクトは同年8月に同市を訪れ、文化事業への活用を目的に収益金36万円を贈った。東松島市図書館は、児童書や一般書計276冊を購入した。
昨年11月22日に県北部を震源に発生した地震では、小川村も住宅が半壊するなどの被害が出た。それを知った図書館が村へメッセージを送ろうと、布を館内に置いて来館者から激励の言葉を募った。
縦1メートル20センチ、横1メートル50センチの白い布には、「東松島のみんなが応援しています。互いにがんばりましょう」「大きな地震がおこったのを知り心配していました」といった市民の言葉が寄せられている。
受け取ったプロジェクト代表の丸田勉さん(66)は「自分たちの支援が目に見える形で生かされてうれしい。これからも交流を続けたい」。東松島市図書館の熱海修一館長(64)は「小川村の皆さんと励まし合って共に元気になりたい」と話している。
※
出典:2015.4.18信濃毎日新聞